1988年大阪府生まれ。神奈川県在住。
写真や版画、シルクスクリーンなど複製可能なメディアを駆使しながら、イメージを解体し、また構築する。
迫は自身の扱うイメージを、スマートフォンに保存された画像一覧に例える。そこでは、思い出のスナップ、パスワードや料理のメモなど、生活と直結した乱雑なイメージが均等に並ぶ。
写真への原体験は、小学生の頃に登山の記録用に持たされた「写ルンです」だという。本来撮るべき山中の風景は、登ることに必死であまり撮影できず、余ったフィルムを帰りの電車のなかで消費した。フィルムを使い切るために、その帰りみちはたまたま撮影されたが、生活のほとんどはイメージに残らずに過ぎていく。迫はそのような瞬間を拾い集め、作品に定着させる。