1988年静岡県生まれ。東京都在住。
幼稚園の頃からサッカーにのめり込む。高校の部活でサッカーとの関係に限界を感じ、将来について考え、生涯続けていけることとしてアートを選ぶ。美術大学に入学し、写真を撮り始める。
鈴木には、自分の好奇心が広がるほど、それぞれに対して真摯に取り組めなくなってしまうことへの葛藤が強くある。たとえば、世界各地を撮影し作品にすること、様々な言語の原書に当たり研究していくこと。全てを実現することは難しく、その葛藤に囚われると、何もできなくなってしまう。鈴木が自分の部屋で本を接写する行為は、遠くにもいかず、本を元来の意図から外れて扱うものである。そこには自らの「弱さ」あるいは「生真面目さ」を認めながら、一歩踏み出そうとする意志がうかがえる。